アメリカの超ローカルスキー場 Williams


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先日の お勧めスキー場北米編に世界のスキーリゾートであるカナダ、コロラドと並んで、堂々の6位になったアリゾナ州の超ローカルスキー場ウィリアムスをご紹介します。(って言っても、夫の選考基準は”おもしろい”がキーワードではないかと思われるふしアリ)

ウィリアムスの街は、グランドキャニオンへの蒸気機関車に乗れる駅があるので有名です(注:汽車は夏だけ)。”地球の歩き方”にも載っています。その街から10分ほど南にスキー場があります。
このスキー場すごいんです。何がすごいって、ほとんど手作りで家族経営ではないかと思われます。



まずは、駐車場ですが、ただの空き地で40台も入れば一杯です。誘導係はいないので好きな所に止めてください。あ、そうそう、スキー場への看板は一箇所小さく書いてあるだけなので、事前に街のビジターセンターで聞かないと迷います。(地図もらったのに迷いました。)

スキーレンタルとレストランはログキャビン風で(っていうか、本物のログキャビンで)雰囲気あります。あれ、リフト券窓口がありません。レストラン(というよりは売店)のカウンターで買うんです。

売店の2人のおばさんがチケット売ってくれます。レジは旧式でカードは手でガッチャンって複写するタイプなので、非常~に時間がかかるから、カード支払いはお勧めしません。テーブルもイスもすべてが厚い木でできているし、木を燃やすストーブ型暖炉もあってローラ・インガルスの世界(わかる?)、さすがアメリカン・カントリーの本場って感じ。でも雨漏りをビニールシートで押さえてるのがなんとも。。。ちなみに売店ではホットドッグ、ベーグル、チップス、缶ジュース、ホットチョコレート等売っていますが、お客さんが多い日には早々に(正確には12時前に)売り切れます(特大クーラーボックスで堂々と持ち込みして、レンジで温めている常連さん多し)。ビール等アルコールはありません。また、店内とゲレンデには人懐っこいスキー場の大きな犬達とお客さんの犬がいて(しかもヒモなしで)子供と遊んでくれたりして、楽しい雰囲気です。
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標高差は180m、リフトは初心者用のバーンに昔風ロープトゥ(ただロープが回っているだけ、しかも超高速!)と、山頂に行くJバーの2本。Jバーの乗り場には本物のカウボーイのおじさんがいて、「How's gone? Have fun? Are you ready?」などと、陽気に世間話をしてから、「Ok!」と言ったらJバーをロープに引っ掛けてくれます。このJバーリフト、スタートすると長~~いうえに、超高速で急斜面を登って行きますので、スノボはみな脱落しています。ブリッケンの山頂の上級者専用Jバーよりもはるかに難しいかも。でも大丈夫、途中に3箇所降りるところがありますから。あ、降り場でないところに、ボーダーが疲れて座り込んでいるので、ちゃんと除けてあげてくださいね。しかもこのリフト手作りっぽくて安全面が心配になりましたが、地面に足が着いているので、問題ありません。回っているロープが外れたときにも上のおじさんが簡単に登って「すぐに外れちゃうんだよな~、ハッハッハ!」と笑いながら、すぐに直してくれますから。。。

山頂からの景色はバツグン。富士山よりもちょっと低いくらいの標高です。ただ、一番難しい上級者コースは、スキー場の手作りピステン(野球場の人が引っ張るローラーみたいのを普通の車でひっぱる。)が入れないし、ビッシリと隙間なく木の苗が生えているので、むちゃくちゃ難易度が高いです。
中級者コースは高い木の中に囲まれた林間コースで、標高差のわりに長くて気持ち良い森林浴ができます。ただ、落ちてる松ボックリを踏まないように滑るとしたら、ウエーデルンの技術が必要ですが。まぁ、踏んでも大丈夫です。
コースはすべて”この狭いエリアにいくつ作ったんだ~”という感じでうまく作ってあります。夫いわく”浅草花やしきスキー版”だそうです。

スキーパトロールもちゃんといますし、スキースクールの先生を1人見かけました。この先生、おじいさんなのですが、”スキー大好き!若い頃は鳴らしたぞ!”って雰囲気ばりばりです。ちょっとウエアが昔風なのが好感持てます。教えるのも上手そう。

チュ-ビングもあり、黒いタイアみたいなチューブを持って登り、エリア内をチューブに乗って滑り降りるのですが、楽しくて大勢の子供達が何度も上り下りしてます。おかげで小さい子も退屈しません。一緒に上がるママは息切れすること確実です。

見かけたスタッフは全部あわせても10人です。思うにスクールのおじいちゃん先生がオーナーで、大好きなスキーのためにスキー場作っちゃって、息子がJバーのカウボーイおじさん、売店が奥さんとお嫁さん、他の息子たち、もしくは友人がレンタル窓口とJバーを直してたおじさん、孫達がリフトの係員では?って感じです。

なんだか誉めてるのか、けなしてるのか、よくわからない説明になっちゃいましたが、それも魅力。アリゾナの青い空の下、家庭的で陽気なカウボーイ・カウガールの雰囲気漂うスキー場であります。仲間はみな”こんなスキー場、他にはないよ!また行ってみたい!”と言ってました。息子は翌日他のスキー場に行ったら、「このあと昨日のスキー場に行きたい!」などと言って泣いてました。今までのスキー場で一番楽しかったそうです。(つまりべイルやウィスラーよりも)

しかもこのスキー場、今、売りに出てるんです!
あなたもアメリカのスキー場のオーナーになってみませんか?

スキー場のサイトはこちら。このサイト昨年はなかったので、売るために作ったんだと思います。陽気なスキー場の写真が楽しいです。この笑顔、作ってないと思います。なんだか心から楽しくなってきちゃうアットホームで不思議な魅力のスキー場、それがウイリアムスです。

※9月追記:スキー場のWebサイトは更新されたようで、”For Sale(”の文字はなくなりました。みんなに愛されていたという経営者のおじいさんが病気のために売りに出していたようですが(たぶんスクールの先生だった方)、その方がお元気になることと、新しい経営者が今の雰囲気をこわさないでくれることをお祈りしたいと思います。
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by sevi_y | 2005-04-25 14:11 | アメリカのスキー場
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